今年のNHKの大河ドラマ「いだてん」が不振のようです。
ついに、視聴率ワースト記録を更新してしまったとか(7.1%)。
ちなみに、それまでのをワースト記録は、「平清盛」(7.3%)だったそうです。ただし、「平清盛」の場合は11月にワースト記録だったというので、「いだてん」はかなりヤバイレベルじゃないかという話です。
もっとも、昨今のテレビ離れもありますし、大河ドラマの作品で完成度の高い作品が必ずしも高視聴率だったというわけでもないので、数年後実は「いだてん」の評価が高くなっている可能性もないではありません。
ドラマは芸術作品ですからね。
よい例が、今日話題にする「花神」です。
放送時はあまり高視聴率だったわけでもなかったのに、いまでは一番好きな大河ドラマにあげる人も少なくありません。
林光のテーマ曲もいまだに人気がありますし、なにより配役がよかった。
役に印象がはまっていていた感じです。
例えば、
大村益次郎・・・中村梅之助
吉田松陰 ・・・篠田三郎
久坂玄随 ・・・志垣太郎
高杉晋作 ・・・中村雅俊
あげたらきりがありません。
特に、中村雅俊さんの高杉晋作がとてもかっこよかった。
依頼、すっかり高杉晋作ファン。ただ、実際の高杉晋作は小男で馬ずらだったそうですが。。。
それに、高杉晋作みたいな人がいたら、結構大変でしょうね。フーテンの寅さんも映画だからいいのであって、ほんとにああいう人が近くにいたら大変なように。
最近明治になってから150年たち、明治維新が正義だったのか?という議論を多く目にするようになりました。
司馬遼太郎さんの司馬史観も、最近は反対論も出てきており、時代を感じさせます。
大河ドラマ「花神」は、司馬遼太郎ブーム真っ盛りのころの作品なので、明治維新は正義でした。
司馬遼太郎さんは、歴史に善者も悪者もいないと言っていますが、作品をみると明治維新はあきらかに正義として描いてますよね。
ところが、最近の研究なども含めて、明治維新派ほんとうによかったことなのかという検証がされてきています。
半面、江戸時代の徳川体制の再評価も進んでいます。
そういった見方も、司馬遼太郎で歴史に入ったものとしては驚きであり、かつ新鮮で楽しい話題です。
人間のやることですから、どの時代も完璧であるはずないですけどね。
NHK大河ドラマ自体の話題をするつもりが、ぜんぜん脱線してしまいました。
個人的に司馬遼太郎の作品の中で、「花神」が最高傑作だとと思って「坂の上の雲」が2大傑作だと思っているので、これらについてしばらくふれていこうと思います。